発達障がいを乗り越えて

10月の穏やかな日曜日。
渋谷のホテルで行われた結婚式。
新婦は私の結婚相談所で運命の出会いをして、成婚されました。

思い出せば私の相談所に来て、第1声が
「お金はあります!」でした。
既にこの時から、障がいを持っているであろうことは感じました。
最初は一切の笑顔は見られず、緊張で固くなっていましたが、色々な話を聞いていくうちに、少しだけ彼女の肩の力が抜けてきました。
「私も普通に結婚したいんですけど」「やっぱりADHDでは無理でしょうか」「相手なんか見つからないですよね」と一人で一気にしゃべった後の沈黙。

私とのこうした出会いから1年。
5歳年上で心優しい穏やかな男性と出会い、交際を重ね、無事に結婚式を行うことが出来ました。

お相手の彼は中学時代に苛めにあい、その時の苦しさ、寂しさ、むなしさを経験してきました。
思い出したくはない!と話し、壮絶な苛めだったようですが、だからこそ、人が心に受ける痛みを良く分かってくれます。

結婚式を終えて、新婦からは
「本当に夢のような時間でした。楽しかったです。
 また、当日までパンなど炭水化物を特に控えていたので
 何も気にせず食べることができたこともあり、料理が本当においしかった」

私は
「一生懸命ダイエットして良かったね。
頑張ったね。本当に綺麗だったよ」と背中をさすりました。

2人には結婚式を終えた今でも、アフターカウンセリングをしています。
成婚したから終わりではなく、これから二人に取って試練が沢山待ち受けています。

そして、この二人が出会えた奇跡に心から感謝をしています。
本当におめでとう!!